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「燃えろっっ!!」
そんな声と共に1人人間が割り込んできた。
炎のように紅い髪、
程よく筋肉のついた締まった身体、
そして、1番目を引くのがその双眸。
まるで黄金のように輝く高貴な金色。
「おい兄ちゃん!何をボーッと突っ立ってやがる!武器を構えるなり逃げるなりしやがれ!」
乱入してきた男は僕と背中合わせになるように立つとそう怒鳴った。
「このハイウルフ共相手に素手なんて死にたいのかよ!」
どうやらこの狼達はハイウルフと言うらしい。
「ふーん。そうなんだ。ま、彼等も戦う気はないみたいだから心配はいらないよ。
そうだよね?」
最後はハイウルフ達に向かって僕の狂気の一部を飛ばしながら言う。
ハイウルフ達は一瞬怯んだ後深い森に消えて行った。
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