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完全にハイウルフが去った事を確認し、男は僕の方を向いた。
「ところでお前、ここで何をしてるんだ?ここはギルドランクS以上の人間しか出入り出来ない様に管理されているはずだ。」
うーん。
なんて説明したら良いんだろう。
ギルドランクって?
わからないけど、この森は一般人は入ったらダメだったみたいだね。でも、
天界から下天してきました。
なんて、言ったら多分騒ぎになるだろうし。
「僕がここにいる理由ねぇ。
道を歩いていたら急にここに転移させられた。
とかじゃダメかな?」
上手い言い訳が思い浮かぶ所か、
その作業を途中で放棄した僕は適当に言いくるめることにした。
「ふむ。お前もそうなのか。
実は最近そのような事件が多発していてな。俺は調査と巡回を兼ねてここに来たら、ハイウルフに囲まれてるお前を見つけた訳だ。」
危うく、表情を崩すところだったよ。
まさか、そんな事件が起きてるなんて。
「まぁいい。とにかく、話を聞きたい。ギルドまで来てくれるか?」
多分断る権利なんてないんだろうね。
まぁ、人間をみたいと思ってたところだし、丁度いいか。
行ってみよう。
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