2章

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完全にハイウルフが去った事を確認し、男は僕の方を向いた。 「ところでお前、ここで何をしてるんだ?ここはギルドランクS以上の人間しか出入り出来ない様に管理されているはずだ。」 うーん。 なんて説明したら良いんだろう。 ギルドランクって? わからないけど、この森は一般人は入ったらダメだったみたいだね。でも、 天界から下天してきました。 なんて、言ったら多分騒ぎになるだろうし。 「僕がここにいる理由ねぇ。 道を歩いていたら急にここに転移させられた。 とかじゃダメかな?」 上手い言い訳が思い浮かぶ所か、 その作業を途中で放棄した僕は適当に言いくるめることにした。 「ふむ。お前もそうなのか。 実は最近そのような事件が多発していてな。俺は調査と巡回を兼ねてここに来たら、ハイウルフに囲まれてるお前を見つけた訳だ。」 危うく、表情を崩すところだったよ。 まさか、そんな事件が起きてるなんて。 「まぁいい。とにかく、話を聞きたい。ギルドまで来てくれるか?」 多分断る権利なんてないんだろうね。 まぁ、人間をみたいと思ってたところだし、丁度いいか。 行ってみよう。
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