2章

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転移した先は都会の一角。 中央に噴水が配してある広場のようなところ。 周囲にら高い建物が並び、其処彼処に人が歩き回っている。 「シヴァ、ここはイース帝国の首都カルバーンだ。本当は転移では中に入れないんだが、俺が一緒だからな。特別だ。」 そう言ってアルは微笑む。 うん。 僕の方が絶対に年上なんだけどね。 接し方が、子供に対するそれと一緒だよ。 まぁ、そんかこといちいち口に出さないけど。 「で?ギルドってのはどこにあるのかな?てっきりギルドに直接行くのかと思ってたんだけど。」 「あぁ、すまんな。ギルド内には俺でも直接転移できないようになってるんだ。だから一番近いこの広場に転移してきたんだ。」 なるほどね。 確かにギルド内に転移できたら防衛上よろしくない。 「ギルドはあそこだ。」 アルの指さす方を見ると周囲の建物よりも一際大きな建物があった。 扉の前に警備かな? そんな感じで男が2人立っている。 「よし、シヴァ。着いて来い。」 アルはそう言って歩いて行き、 警備兵と挨拶を交わすと中に入った。 僕もそれに続いて中に入っていく。
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