23人が本棚に入れています
本棚に追加
酷く暗く、
何もない。
そんな空間で僕は目覚めた。
目覚めた、と言う言い方には語弊があるかもしれない。
目を開けても、
閉じても見える景色なんて変わらない。
一面に広がるのは黒。
漆黒。
暗黒。
そんな表現しかできない
何もない空間。
ここに繋がれて何年、
いや、何百年何千年が経過したんだろう。
とにかくそれぐらい長い時間をここで過ごした。
もう自由だった期間よりも長く繋がれてる計算になる。
ま、自分が何歳かなんて概念、
僕は持ち合わせてないんだけどね。
でも、それだけ長い時間ここで過ごしたから、変化にはすぐ気づける。
ほら、来客だ。
最初のコメントを投稿しよう!