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「ここにくるのも随分久しぶりだね。」
僕がついた場所はいわゆる天界にある神殿。
目の前にいる男、所謂神様の居住区。
僕の周りには沢山の天使が武器を構えて立っている。
そして僕の言葉に男は何も答えることなく喋り始めた。
「お前に一つ頼み事がある。」
へぇ。
珍しいな。
僕に頼み事だって?
「うむ。お前にしか出来ないことだ。」
僕の心を読んだかのように神は言った。
「そっか。そういえば読心術なんてあったよね。忘れてたよ。
…それで?僕に頼みたい事って?」
そう言いながらも心にプロテクトをかける。
全く、油断も隙もあったもんじゃないや。
「…お前にノワールへと降りて欲しい。」
眉間に皺を刻みながらそう言った神の顔を僕は少し呆れた表情で見た。
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