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「へぇ、随分と優しいんだね。僕を信用してもいいのかい?」
懐かしく、心地良い狂気が込み上げてきた。
抑えきれなかった狂気が少し漏れたようで周りの天使達が身構える。
僕に勝てる訳もないのに。
「お前を信用した訳ではない。
だが、お前にしか出来んことなのだ。」
僕の狂気に怯むことなく(当たり前だけど)神は言った。
ますます込み上げてくる狂気を必死に抑えながら神の目を睨みつける。
「あはっ、あははははは!分かったよ。君がそこまで頼むなんてよっぽどのことなんだろうね。…そこにいる天使長くんじゃダメなのかい?」
そう言った瞬間、
神の横にいた六翼の天使が悔しそうな顔で僕から視線を逸らした。
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