1章

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まぁ、その話は置いておいて。 「ルシファーの下天に関する情報はほとんどない。 幾つかの神器が持ち出されていることと、ルシファーと共に何人かの部下が下天しておる。 そして奴らが下天してからノワールは崩壊へと進んでおる。」 まぁ、彼は結構人気があったからね。 若い天使達から。 「ふふっ。いい退屈凌ぎになりそうだ。でも、条件がある。 やり方は僕に任せること。 それだけ。」 その言葉にざわめきが起こる。 「よかろう。だが、ノワールの崩壊をこれ以上進行させてはならん。」 「まぁ、それは了承しとくよ。 それじゃ、僕は準備なんて特にないから行くことにするよ。 またね、優秀な天使諸君。」 そう言って僕はまた渦を作り 今度はノワールへと転移した。 「神よ、本当にこれでよかったのでしょうか。奴は、曲がりなりにも邪神と呼ばれノワールに混乱をもたらしたのですよ?」 「…この判断が正しいかどうか、儂にはわからん。 じゃが、奴には伏せたがルシファーは下天の際、儂の魂の一部を奪い喰らっておる。 それがどういう事かわかるだろう?」 「…やはりそうでしたか。 神の力を得たルシファーを倒せるのは奴しかいないと言う事ですね。」 神殿で天使長と神がこう話していたのを彼は知らない。
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