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「どうやら、俺に勝ち目は無いようだな。」
「いえ、勝負では、負けるでしょう。」
お互い笑い合う。
「あの~、良いですか?」
そこで、半ば空気になりかけたお燐が訪ねた。
「何だ。」
「あんたの名前は?」
「名前、か。」
「星熊蒼、ですね。」
「正解だ。」
蒼が名前を言う前に、さとりが答えた。
「星熊って……」
「えぇ、勇義と一緒ね。」
「ちょっと待て。」
蒼が二人の会話を止めた。
「勇義って、星熊勇義の事だよな?」
「えぇ。」
「そうだね。」
二人は頷いた。
(どうして………)
「どうして、俺の祖先の名前が出るんだ?」
「「!!」」
二人は驚愕した。
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