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「………知らない天井ですね。」
山奥にある家の一部屋で目覚めた少年、疾風。
「えっと、現状を整理しよう。」
突然、八雲紫さんが僕たちをスキマ送りして、落ちている最中に気絶してしまって、それから、こんな状態。
「何があったのでしょうか?」
「私が運んだのですよ。」
独り言を呟いていると、襖の奥から声が聞こえた。
そして、襖が開く。
そこには、中国、いわゆるチャイナ服を着ていて、右腕全体を包帯でグルグル巻きしている女性がいた。
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