救出

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帝国軍特殊部隊本部では陸軍と特殊部隊での会議が行われていた 「ヒロシは今、最下級層ヤクソンに居る、【漆黒の闇】がヤクソンに入ったと情報もある、これより帝国軍はヒロシの救出に向う」 「「はい!」」 「大変な事になったな」 「うん」 リョウは会議室から出て廊下を歩いていた 『特殊部隊は入りたくて入れるわけじゃない、特殊部隊に選ばれて嫌でも入れられるんだ』 《ヒロシ隊長は嫌なのに特殊部隊に選ばれて入ったのだろうか》 「リョウ、リョウ?」 「あ、ごめん」 「どしたんだ?」 同期のケイが心配そうに聞いて来た 「いや、何でもない」 新人隊員もヒロシ救出にかり出される事になった 歩いて居るとマサトが先を歩いていた、何やら怒鳴っている 「良いからお前は病院に居ろ!サトシ!」 《病院?サトシ?サトシ教官??》 リョウはマサトに駆け寄り腕を掴んだ 「うわぁ」 「リョウ!」 リョウが投げ飛ばされ廊下に背中から落ちた 「俺の後ろに立つな!」 「すいません」 仰向けのままマサトに謝る 昼時もあり食堂には人が多かった 「大丈夫か?」 マサトがコーヒーを差し出し聞く 「はい、すいませんでした」 リョウは背中を擦りながら言う 「サトシはちょっと、怪我をしてなメディカルセンターに入院してるんだ」 「そんなに酷いんですか?」 「怪我自体は大した事無い」 リョウがホッとした顔をした 「新人隊員も今回、出動するんだってな」 「はい」 「特殊部隊はお前達を見てる余裕はないから気を付けろよ」 「はい」 [緊急指令、特殊部隊〈銀色の狼〉部隊、アランツ隊は至急、長官室に集結] 館内放送が入りマサトが立ち上がる 「じゃあな」 リョウの肩を軽く叩きマサトが食堂を出て行った 長官室にヒロシとサトシを除く全員が集まった アリアとジルも居る 「今夜、最下級層ヤクソンに潜入する」 「了解」 「ヤクソンは地下都市の中で二番目に大きい都市だ【漆黒の闇】よりも先にヒロシを見付けなくてはならない」 「手枷の発信は?」 タカシが聞く 「ヤクソンに入らないと発信を拾えないそうだ」
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