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心地好い微風が吹いてる午後一時、様々な花が咲いてる庭であぐらをかいて眉間にシワを寄せ、難しい顔をした少女と少女の目の前でちょこんと正座で座りにこにこ笑ってる少年がチェスをしてました。
「チェックメイト」
少年が言った瞬間ひっくり返るチェス板。
「あんたまたイカサマしたでしょ!」
立ち上がり少年を指差す少女。
「アリスが弱すぎるんだよ」
少年にアリスと呼ばれた少女は座ってる少年の胸倉をつかみ、前後に揺すりながら文句を言う。
「はぁ?絶対あんたなんてけちょんけちょんにしてやるんだからね。」
アリスは少年に散々文句を言った後どこかに走り去って行き、残ったのは少年とひっくり返ったチェス板と駒。
「まったくアリスは物を大事にしないんだから」
文句を言いつつ鞄の中に片付け始める少年
「またイカサマで勝ったのぉ?」
少年が声のする方に振り返ると、丸くて赤い瞳の中性的な顔立ちの少年が居た。
「イカサマなんかしなくてもアリスになら余裕で勝てる」
「ふーん、じゃあチェシャ猫、僕とトランプで遊ぼうよ」
こいつが女だったら喜んでやったけど野郎何かとゲームしてもつまんねーな
少年はそう思いながらポケットの中から飴を取り出し食べた
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