第一章

6/9
291人が本棚に入れています
本棚に追加
/611ページ
“太輔”というカッコいい青年に出逢ったのは、半年ぐらい前のこと。 有名進学校に通っていたボクは、女友達と遊んで帰っるとき、喘息の発作が出てしまた。 「ゼー ゼー ヒューー!ゲホ ゲホ」 「ヤバい!!発作出たみたいだよ。逃げよう!!」 そう言い、女友達は逃げていった。 「大丈夫か!?おい…!!フツーの咳じゃない  待ってろよ。今、救急車……。」 「ゲホ ゲホ ……ダメ…呼ばない…少したったら…おさまる……!!ゲホ ゲホ」 咳こんでる見知らぬ男を彼は優しく、抱きしめてくれた。 人の温もり、暖かさを感じ、涙が出るほど嬉しかった。 「落ち着いたか!?」 「すみません。子供の頃から、喘息で…。時々、咳が止まらなくなるの。みんな自分のせいになりたくないから、逃げて行く…。いつも…」 溢れる涙を止めることは出来なかった。 彼はまた優しく、抱きしめてくれた。 「どこの高校ですか!?」 「オレまだ中学だし…。高校ね~オレ、頭悪いし休みがちだから、工業くらいしか行けないな(笑)」 「太輔!! 太輔ダレその女!?」 「彼女サン 怒ってますよ。」 「いいの。 彼女じゃないし。」 「太輔!!💢」 「たークン⁉」 「ヒ……」 “ヒ…”まで言いかけた所で彼女に引っ張られて行ってしまった。 そのとき、きっと初恋の彼だと思った。
/611ページ

最初のコメントを投稿しよう!