変化

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『焼き肉だったら具材を切るだけだからすぐに終わっちゃうわね。。 スープくらい作るわね。』 台所に立って、手際良く野菜を刻む麻衣さん。 包丁のトントントンという心地良いハーモニーも相まって後ろから思わず抱き締めたくなる。 『シンジーボサッとしてないでホットプレート用意しなさい!』 『はいはい、只今』 見とれてる場合じゃないな。 普段から家事などしたこともなかったのでホットプレートの場所が分からずそこら中を引っ掻き回していたら… 『もう!何やってんの?まだ見つからないわけ?』 『確かこの辺に母さんがしまってたような…』 『シンジー あんたの目の前の棚にあるヤツがホットプレートじゃないの?』 『あっ!』 『まったく、もう!』 『いやー普段家事とかやったことないもんで…』 『今時の男は家事くらい一通りできないと嫁の来てがないわよ(笑)』 『修業します(笑)』 『でも、亭主関白も珍しくていいかもね(笑)』 夕食の準備も出来て二人で焼き肉を焼いて食べた。
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