変化

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『結局いつもと同じ退屈な1日か…』 学校が見えてきた時点ではそう思っていた。 校門に差し掛かった時後ろから誰かがぶつかってきた! 『オハヨーシンジ!』 誰だよまったく… 気怠い感じで振り向くとそこには1つ上の麻衣さんがニコニコして立っていた。 『麻衣さんオハヨーございます。。』 『なにーシンジってば朝からテンション低いわねー』 エラくハイテンションな麻衣さんに朝から合わせるのは寝不足の身体にはキツい。 『朝からなんでそんなにテンション高いんすか?』 『朝日を浴びると次第にテンションあがらない?』 『あがりませんね…』 『はぁー、いい若いもんがそんな辛気臭い』 『1つしか違わないじゃないですか』 『だから言ってんのよ!もっと明るく楽しくいきましょ!』 『別に楽しい事もないっすからね…』 『かぁー、小さい時は明るくて活発だったのにシンジも厨ニ病か?』 『まぁそんなとこですよ…』 『ツマンナイ事ばっかり言ってないでよ。 そうだ! 久しぶりにシンジんち遊びに行こうか? お姉さんが元気づけてあげる!』 えっ、マジかよ!昨日のは夢じゃないのか? 『マジですか?ウチの親、今夜は遅くなるから飯でも食いません?』 『じゃあなんか作ってあげるよ。私結構料理上手なのよ。』 『うわっ!一気にテンション上がりました!それじゃ授業が終わったら一緒に買い出し行きましょう!』 『わかったわ。それじゃぁ後でね!シンジ!』 やりぃ!まさかの展開。 こんな夢みたいな事があっていいのか? もしかしたら今夜…ムフフな事が… ホームルームが終わって授業が始まったが頭の中は今夜の事でいっぱいだった。 何事もなく放課後が訪れ、校門で麻衣さんを待っていると携帯に親父から電話が掛かってきた! まさか予定より早く終わって帰ってくるとか言わないだろうな?
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