哀しい音

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5月2日。 ほぼ一ヶ月振りに地元の駅にいた。 キョロキョロと周りを伺っていると手を振ってる人物が。 「悪いね。助かる。」 広之と言う悪友だ。 車で迎えを頼むと文句一つも言わずに迎えに来てくれた。 「一ヶ月でさらに不良になったな。髪、真っ金じゃん。ピアスもあけて。」 広之は呆れたように口を開く。 「元からピアスはあいてたっつうの。」 「とりあえず不良にしか見えねぇよ。」 「良いんじゃない。今までもそうじゃん。」 「お前は見た目で損するタイプだもんな。」 笑いながら俺に言う広之。 それにもいろいろと訳がある。 何もしてないのにヤクザに絡まれたり、逆にヤクザに間違われたり、結構あったんだ。
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