40人が本棚に入れています
本棚に追加
5月2日。
ほぼ一ヶ月振りに地元の駅にいた。
キョロキョロと周りを伺っていると手を振ってる人物が。
「悪いね。助かる。」
広之と言う悪友だ。
車で迎えを頼むと文句一つも言わずに迎えに来てくれた。
「一ヶ月でさらに不良になったな。髪、真っ金じゃん。ピアスもあけて。」
広之は呆れたように口を開く。
「元からピアスはあいてたっつうの。」
「とりあえず不良にしか見えねぇよ。」
「良いんじゃない。今までもそうじゃん。」
「お前は見た目で損するタイプだもんな。」
笑いながら俺に言う広之。
それにもいろいろと訳がある。
何もしてないのにヤクザに絡まれたり、逆にヤクザに間違われたり、結構あったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!