ポケットのコイン

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3月に高校をしてからは、二人で新生活の準備に時間を当てた。 布団から、家具、ほとんどの物を二人で買いに行き、お互いの家に泊まるのも多々あった。 俺も愛里も言いたいことを言い合い、喧嘩をすることもあったが、すぐに仲良くなった。 「私には勇人しかいないからね。」 「俺より良い男ぐらいいっぱいいるでしょ。」 「でも好きなのは勇人だから、勇人しかいないの。」 「まあ、愛里が一番気を遣わなくていいや。」 愛里の言葉に俺が肯定することも増え、お互いに想い合っていて、自分で言うのもあれだが、凄く理想の関係だと思う。 そして、二人揃って進学した。 寮生活で男と一緒にいる時間も増えたが、それ以上に愛里といる時間も増え、これからさらに良くなっていくと思っていた。
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