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千葉が話し出すと親身に皆大人しく聞き耳を立てた。
「段々と合わなくなってきて、元彼が一緒にいても文句言うようになって…、酷いときは叩いたりもしてきたんで…。」
淡々と話してはいるものの、見た感じかなり引きずっているように見えた。
千葉の大きな目が輝いていない。
「千葉から振ったのか?」
酎ハイを口に運ぶ。
「別れたかったんですけど、暴力振るわれるの怖かったのでずっと言えませんでした。」
相手の男を知っているから、より腹が立って来る。
「でも、喧嘩した時に相手から、別れよう。って言われたから別れたんです。」
千葉がウォッカのグレープフルーツ割りをゴクッと口に運ぶ。
他の奴らもそれにつられるように酒を口に運ぶ。
「でも、別れてから大変でした。」
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