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「影で酷いこと言ってるくせに、話がしたい。って何度も言われたんですよ。私は怖くて逃げてたんですけど…。」
千葉が再び口を開く。
「そしたら、毎日ストーカーみたいに昇降口で待ってたり、もっと酷い時は友達と4、5人で追い掛けられました。」
そんな男に千葉を紹介した自分に腹が立つ。
皆それぞれ相槌を打ったり、声をかけたりしている。
「でも、大丈夫ですよ。もう追い掛けられたりしてないし、早く新しい彼氏つくって見返してやろうと思います。」
千葉もさらに酒を口に運び、必死に嫌なことを忘れようとしているように見えた。
いつも明るくて、少し抜けていて、常に元気なイメージがあった千葉が、6年以上の付き合いの中で初めて弱い姿を出したように思えた。
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