哀しい音

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「俺だけで良いなら会えっけど?酒でも飲んで騒ぐ?」 タバコを加えて火を点ける。 「良いんですか?話したいこといっぱいあるので飲みしたいです。」 「じゃあさ、女の子2、3人誘っといて。俺は男誘っとくから。」 「はい。わかりました。」 千葉の声が明るくなったから良かった。 「じゃ、飲みん時に惚気でも愚痴でも聞いてやるから。」 そう言って電話を切り、また周りの会話に混ざる。 「浮気ぃ。」 「彼氏持ちの、愛里も知ってる奴と変な関係になることなんてねぇから。」 またゲラゲラと騒ぎ出して、しょうもなくどうでもいいことで笑っていた。 俺は適当に地元の奴に声をかけて、千葉と飲みをするメンバーを揃えた。
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