―1日目―

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***** 「運転、気をつけてね」 わたしの言葉に 生返事をした母は 「柊華の方こそ、  戸締まりしてよ!」 眉間にシワを寄せて仁王立ちした。 祖父母の家は、県内だが 車で1時間ほどの距離だ。 まだ夕方だから、 運転に心配はないと思うけど… 「何かあったら、すぐ  お母さんか、お父さんか、  おばあちゃんちでも  電話しなさいね!!」 …はいはいはい。 過保護っぷりに呆れつつ 走り去る車に手を振ると 一つ先の曲がり角に キレイな髪の男の子が見えた。 ―ウチの制服だよねぇ… 近所にはいないハズだけど… その制服姿の男の子に 少し違和感を感じながら わたしは家に入り、 母の言いつけどおり施錠した。
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