そこにある左手

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気が付いた。 その女の人には左腕の手首から先がなかった。 俺はその瞬間先日の事を思い出したが、「まさか、偶然だろ」とそのまま女の人と一緒にエレベーターに乗り込んだ。 俺が1階のボタンを押したのだが、その女の人はボタンを押す気配が無い。 「まあ俺と同じく1階で降りるんだろう」とそのまま1階に到着するのを待ったのだが何かおかしい。
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