開幕っ!

3/10
前へ
/11ページ
次へ
「もう、こいつシツコいのー!」 「失礼だね、ルナちゃん?僕はただ本気で告白したのに」 バラの花をルナの方に飛ばしながら、イケメンはそういう。って、危ないでしょーが。バラの棘、ルナに刺さったらどーする気だ、このイケメン。 「いらないよ、こんなの」 「そーそー、ルナに近付くなーっ!変人」 「全く、僕にはセフィアスって名前があるんだよ?どう?高貴な僕に相応しい名前だ」 変人イケメン―――セフィアスは、自分に酔いしれるように両手を広げ天を仰ぐようなポーズで満開のバラを背負(ショ)ってうんうんと頷いていた。 ―――変人な上にキチガいナルシストかよ・・・勘弁してよ・・・ 私は襲い来る頭痛に堪えながら、何とかセフィアスに問い掛けた。 ・
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加