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「もう、こいつシツコいのー!」
「失礼だね、ルナちゃん?僕はただ本気で告白したのに」
バラの花をルナの方に飛ばしながら、イケメンはそういう。って、危ないでしょーが。バラの棘、ルナに刺さったらどーする気だ、このイケメン。
「いらないよ、こんなの」
「そーそー、ルナに近付くなーっ!変人」
「全く、僕にはセフィアスって名前があるんだよ?どう?高貴な僕に相応しい名前だ」
変人イケメン―――セフィアスは、自分に酔いしれるように両手を広げ天を仰ぐようなポーズで満開のバラを背負(ショ)ってうんうんと頷いていた。
―――変人な上にキチガいナルシストかよ・・・勘弁してよ・・・
私は襲い来る頭痛に堪えながら、何とかセフィアスに問い掛けた。
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