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私たちはいつまでも痴話喧嘩を続けるルナ達をほったらかしにして、手近にあったカフェに入った。
店内は落ち着いた雰囲気で、あまり混雑していず、ゆっくり話すにしてはピッタリの場所だった。
「それで・・・セフィアス・・・さんは、何でルナに?」
「・・・何で君に言わなきゃいけないんだい。言いたくない。黙秘権を使うよ」
「黙れ。」
「・・・
はぁ・・・
一目惚れだよ。単純に」
セフィアスの、ルナを見る目はとことん優しくて・・・うーん、本気で告白したみたいだ。
「一目惚れされるような事、なにもしてなかったよ」
運ばれてきた水を一口含んでから、ルナはつまらなそうにテーブルに突っ伏した。
「ああ、ルナにしてみたら、素かもね」
「・・・あたし、なんかしてた?」
相変わらずその【一目惚れ】される迄に至る経緯が見当たらないのか、ルナは不思議そうに首を傾げていた。
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