王子様

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私の名前は眞鍋未来。 高校一年生の馬鹿です。 「俺、眞鍋みてぇな奴無理だわ」 教室内に聞こえるようにクラス1の問題児が私の悪口を言う。 そんなこと言われてもなんとも思わない。 私は私だから。自分を曲げるつもりもない。 人の顔色を伺いながら日々を過ごす。 それは人に好かれたくてつく相手への嘘。 「眞鍋さんのどこが悪いとか悪くないとかお前に関係なくね?」 え? 「きゃー!!王子!!」 「おはよう、眞鍋さん」 どうして私をかばうようなことをしてくれる王子様。 それは嘉多山斗真。 私のことなんてなんとも思ってない癖に毎回、庇ってくれる。 嬉しいはずなんだけど嬉しくない。 なぜなら私はこの王子様が嫌いだからです。
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