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「だから、戦いますよ?この程度の魔物に敗れるようではこの先、『神の転生』など何年かけようと成し遂げられません」
「神の、転生?なんだよそれ、聞いてな――」
『ガァアァアアアアァ!!!!!!!!』
ライオン、もとい魔物は俺の叫びなんて無視して咆哮した。
そいつは、普通のライオンが威嚇するように俺たちに向かい唸りだす。
どうやらもう、ふざけていられる時間はなさそうだ。
「……レヴァ、俺の想像通りで良いと思うか?」
「お好きなように」
まったく、クールにもほどかあると思うけど?
「それじゃ、まぁ神の力とかたいそうなもの貰ったしなっ」
意識をもう一度自分の最下層に潜り込ませる。
そこにあるのは白い柄に金の装飾の短い刀身の剣。
それを、
「やるだけやろうか!!!!」
引きずり出す!!!!!!
一瞬、俺の左手に焼けた鉄を握らされたような痛みが走ったが、刹那で癒えて、
気付けば、その剣が握られている。
っても、この短い剣で何しろと!?
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