第二章~目が覚めたら異世界で~

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「はぁはぁはぁ、あ~~。何これ、しんどっ!」 俺はフラフラと、倒れそうになりながら、体中を這い回る疲労感に耐えた。 このままぶっ倒れてしまおうかと思っていると 「お疲れ様です、クジョウ リュウ。初戦にしては上出来ですよ」 レヴァがそう俺に近づいてきた。 「あぁ、ありが――」 とう。 と言い切る前に レヴァは先ほど見た、鎌を俺のように取り出して、躊躇わずに振った。 複数の歪な黒の刃が俺の真横を掠めていく。 振り返ると、さっきの魔物がそのままの形で、左右の腕を俺に伸ばそうとしているところだった。 体を完全に切裂かれても死んでいないってか!? だが、レヴァの攻撃で今度こそ完全に動きを止めた。 そして、解けるように、霧散して消えていく。 地面を汚した血も、徐々に薄くなっていき、残ったのは、俺がつけた地面の傷痕だけになった。 「――ですが、相手は神の力を持った魔物。最後まで油断は禁物ですね」 「はい、同感です!!!」 レヴァは、軽く頷くと、手にしている鎌を手放した。 それは、光の粒子になって宙に消える。 俺もそれを真似をした。 自分の中にでも戻ったのだろうか?
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