第二章~目が覚めたら異世界で~

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何だろう? 俺は今、座って、何かに寄りかかっているのか? 柔らかく、暖かいものに包まれているような心地よさがある。 膨らんで縮む、を繰り返す振動に一定のリズムの音。 花とも果実とも違う甘い匂いが心を落ち着かせてくれ――る――?。 ちょっと待て、なんだこの感じ。 激しくデジャブを感じるのだが!? 俺は恐る恐る、瞳を開けてみた。 何度か瞬くうちに、ぼやけた焦点が合っていく。 俺の目の前っうか、 俺自身は、レヴァの胸の中に居た。 より詳しく言うならば、その谷間に顔を埋めていた。 レヴァはレヴァで俺が倒れないように、抱きしめるように支えている始末。 俺が目を覚ましたのに気付いた彼女は、 「気が付きましたか?」 と、平然と一切表情を変えずにそんなことを言う。 あ~~~~~~~うん。 俺はゆっくりと、彼女から離れ、どこか遠くを見据えて、 「わぁあぁぁぁあああぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁあっ!!!!!!!!!!!!!」 俺は、何度目か分からないが、取り合えず叫んでみた。 きっとレヴァは、情緒不安定なやつと思っただろうな。 うん、そんなこと知るかぁ!!!!!
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