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「な、なんで!なんで俺はそんなことになっていたのぅ!?」
振り返り様に木にもたれかかったままのレヴァに問いかける。
まさか、俺が抱きついた訳ではあるまいなぁ!!!!!!!!
そんな欲求不満だというのか俺はぁ!!!!!
レヴァはなんか、怪訝そうに眉をひそめる。
「いえ、貴方は神の力をその体に取り込んだ負荷でしばらく気を失っていたのです。倒れかけた貴方を支えて……そのまま地面に寝かせるのは忍びなかったので」
彼女は首をかしげて
「私では不服でしたか?」
ぶっ!?
な、何を!!何をぉ!!!!!
「~~~~~~~~~~~~~っ!!!!!」
俺はきっと赤面してるんだろうな。
体中が熱くなるを感じるのだが、これはどうすれば良いのか。
「あぁ、いや。うん、すまん。……ありがとう、な……?」
いかん、まだ混乱してる。
彼女居ない歴=年齢なんだ、しょうがないっうの。
「神の力を得る負荷は想像を超える苦痛のようですね。辛いようなもう少し休みますか?」
「あ、いや大丈夫。結構です、はい!」
「そうですか? では行きましょうか」
俺の様子はお構い無しに、レヴァは立ち上がり、先に歩いて行ってしまった。
優しいのか冷たいのかいまいちわからない人だな……。
あぁ~あ、と溜め息をついて、見上げると、まだ空は明るいが、若干、陽が傾いていた。
「……腹、減ったな……」
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