第二章~目が覚めたら異世界で~

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しばらく、二人で歩くが、なんか気まずいのは気のせいか? この沈黙に耐えかねて話題を探す。 幸い聞きたいことは山ほどあるし 「なぁ、その神の転生ってなんなの?」 「その言葉通りの意味ですよ」 と、俺の隣で、レヴァは説明を始めた。 「神は元々、完全無欠のものでしたが、今はその力は失われています」 「この世界に力が散らばって、完全な存在じゃなくなったと、?」 俺の言葉にレヴァは頷く。 なんだ、あの神は「自分の力を取り戻す手伝い」を俺にさせてる訳ね。 っうか、完全無欠の神がなんでレベルが下がるんだよ? 「その力のよりしろは、人であったり、魔物であったり、場合によっては土地のそのもの時もあります。それが神の器の貴方であり私達、神の巫女になります」 うん。と適当に相槌をうつ。 いや、ちゃんと聞いてるよ? ちょいちょい、お腹は鳴るけどね 「私達は、”よりしろ”の中でもより強い力をそれぞれの能力として持っています」 レヴァはあの鎌、俺は剣ってことか。 「それらは、他の神の力と触れることで、成長し、より覚醒します。貴方の場合はその体に直接、力の欠片を取りこむのですが、私達は戦闘を繰り返したり、貴方と関わっていれば促進されるでしょう」 そして、とレヴァは続ける。 「我々の力が完全に熟成仕切った時、神の巫女の力の全てを器に注ぎ、神へと捧げます」
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