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顎が外れるかと思った。
そしして、脚の力が抜けて、俺はその場に倒れこんだ。
「ナンデスト?」
もう、叫ぶ元気も無い。
感情が消えた、片言な言葉になった。
「我々の中で神の力の継承を行います。子から子へと受け継ぎ、より強いものへとしていきます」
「いやいやいやいや、待て待て」
俺は思いっきり、顔をしかめてた。
なんか話が見えてこない。
っうか、見てはいけない気がする。
俺がこれ以上何か言う前に
「それが神の意思です」
とレヴァに切り捨てられた。
なんか、一切反論は受け付けません。っていう、ドヤ顔されてるのだけど……。
「それじゃ、最後にもう一回叫んでもいい?」
「どうぞ、お好きなだけ」
それではお言葉に甘えまして……
「ふざけんなよ、あのクソ神野郎がぁあああぁぁぁあああぁあぁあああ!!!!!!!」
何か、全てが急過ぎて、良く自分の事態も分かっていないのだけど、唯一、一つだけはっきりしたことがある。
――あの外道の思い通りになんてしてやらねぇ。
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