第一章~案外あっさり、死ぬもので……~

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こういう時、案外、人は冷静なもので、 宙を舞いながら、『これは死んだわ』と思った。 そして、死の間際に見るという走馬灯を終え、アスファルトに叩き付けられた時、 「あぁ……。体育か……」 思い出しましたよ、今日は楽しい楽しい、シャトルランでした。 数メートル間隔を行ったり来たりするあれだ。 早起きは三文の徳、とは言うが、1000億くらい損した気分だわ。 朝起きてから30分。 文字数にして約100数。 死ぬ、とかマジで? 1000億の借金で生き返るのなら、背負ってもいいんだけどなぁ~なんてバカなことを考えながら、 学校まで、残り5メートルの距離で、17年の俺の人生は幕を閉じた。
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