11608人が本棚に入れています
本棚に追加
何?その、「神様の言う通り」とかのノリ。
コンパですか?アンタは赤い印のついた棒とか引いちゃったんですか?
「一番と4番がキス~」とか、言っちゃったけど、一番が嫌いな男で、4番が狙ってた女だったら最悪ですな!!!
……いかん、ついフラストレーションが振り切れた……。
感情に波があるのも俺の欠点だな……。
俺はもう一度、今度は思いっきり深く溜め息をして、
「りょ~かい、です」
『……それは、了承を得た、ということで良いのかな?』
あ、なんか、神が拍子抜けしたご様子だ。
「うん。もう、OKOK。異世界だろうと、イセタンだろうと行くよ。ばっちこ~い」
もう完全に投げやりな俺。
っうか、なげやりになるだろ?こうなったら?
「一度、死んだならなんかどうでも良いと思えてきたし、アンタが神というなら、俺がどうこう言おうと無意味だ。違うか?」
『ふっ、賢明と言うべきか、無気力と言うべきか……。いいだろう、君の気持ちが変わらないうちに向かっても貰おうか』
神は俺を立つように促した。
それに従うと、座っていたソファーが消えて、完全に白の空間に俺一人になる。
『君には、世界各地に散らばった『神の力』を集めて貰う。私の力の一部を君に分けるので、上手く使うと良い。まぁ、詳しいことは、”レヴァ”という女性に聞くといい。彼女は私の代行者だ』
上下左右の感覚が消えて、まるで宙に浮いているような気分だ。
言いようの無い吐き気に襲われて、電源が落されたように、意識が強制終了させられた。
『それでは、第二の人生をせいぜい楽しむと良い』
最初のコメントを投稿しよう!