第一章~案外あっさり、死ぬもので……~

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何?その、「神様の言う通り」とかのノリ。 コンパですか?アンタは赤い印のついた棒とか引いちゃったんですか? 「一番と4番がキス~」とか、言っちゃったけど、一番が嫌いな男で、4番が狙ってた女だったら最悪ですな!!! ……いかん、ついフラストレーションが振り切れた……。 感情に波があるのも俺の欠点だな……。 俺はもう一度、今度は思いっきり深く溜め息をして、 「りょ~かい、です」 『……それは、了承を得た、ということで良いのかな?』 あ、なんか、神が拍子抜けしたご様子だ。 「うん。もう、OKOK。異世界だろうと、イセタンだろうと行くよ。ばっちこ~い」 もう完全に投げやりな俺。 っうか、なげやりになるだろ?こうなったら? 「一度、死んだならなんかどうでも良いと思えてきたし、アンタが神というなら、俺がどうこう言おうと無意味だ。違うか?」 『ふっ、賢明と言うべきか、無気力と言うべきか……。いいだろう、君の気持ちが変わらないうちに向かっても貰おうか』 神は俺を立つように促した。 それに従うと、座っていたソファーが消えて、完全に白の空間に俺一人になる。 『君には、世界各地に散らばった『神の力』を集めて貰う。私の力の一部を君に分けるので、上手く使うと良い。まぁ、詳しいことは、”レヴァ”という女性に聞くといい。彼女は私の代行者だ』 上下左右の感覚が消えて、まるで宙に浮いているような気分だ。 言いようの無い吐き気に襲われて、電源が落されたように、意識が強制終了させられた。 『それでは、第二の人生をせいぜい楽しむと良い』
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