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「あの日は、貴方の妹の――」
「レヴァ――」
彼女の言葉を遮った。
ただ、遮りたかっただけなんだけど
「――それ以上は言うな」
何故か、感情が消えて、レヴァを睨んでいた。
いや、感情はあったかもしれない。
冷たい、怒り。
それは殺意に似ていたのか
アイリが身を強張らせてから、やっとそれに気付いた。
「あぁ、いや――。ごめん」
「いえ、私も少し無神経でしたね。……すみませんでした」
レヴァは少し伏せ目がちに、謝った。
………このあと、しばらく会話なんてなかった。
俺のせいだよな……。
あとで、二人に謝っとくか。
特に、レヴァには。
彼女はなにも悪くなんだから……。
…
……
………
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