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(一ノ瀬 side)
「おっ、うめえ!」
「ふふ、そ?
連くんに言われると、照れるね。」
「いや。リアルに美味いよ、これ。
しかも蕎麦だし、すっごいテンション上がった。」
「っ、ふふっ。
じゃ今日は俺の髪洗ってね。」
「んー、いいよ。
琥珀、人から髪洗ってもらうの好きだよな~。」
「連くんだから、ね?
気持ちいいんだもん。」
「ははっ、了解しました。
じゃあ、お湯ためてくる。」
「ありがと。」
収録を終えて、連くんちに二人で帰宅。
約束通りキッチンに立つ俺に、くふりと柔らかく笑って「風呂洗ってくる」とバスルームに消えていく連くん。
俺はといえば、旬だったから春キャベツをたっぷり入れたけんちん汁を作って。それをつけ汁にしてお蕎麦を食べようと言う独りだと中々しないことに挑戦。
お互いにやるべきことを終えて、食卓に向かい合って食事開始。俺は、料理上手の連くんの評価にちょっぴりドキドキしてたんだけど。連くんは、きらきらした笑顔であっという間に完食してくれた。
(…こういうとこ、好き)
そのお礼っていうワケでもないんだけど、連くんが約束通り、俺の髪を洗ってくれるって言うから、俺までテンション上がった。
面倒くさいことしなくていいし、それより何より連くんに洗ってもらうと心もあったかくて気持ちいいし。
大人数でガヤガヤ入るならともかく、男と二人っきりで風呂に入るなんて気持ち悪いって思っちゃうから、普段はごめんだけど。連くんだと何故か心がとろとろと溶かされるような感覚がして、寝てしまいそうなくらい落ち着く。
(まぁたまに落ち着きすぎて、ホントに寝ちゃうんだけどね…?)
俺と連くんってさ。同い年だし、双子みたいじゃん?
どっちが兄とか弟とかなくて。甘えることも、頼られることも上手なバランスで保たれている心地良いカンケイだから、つい一緒にいたくなんだよな~。
「琥珀、風呂沸いたよ!」
「はーい、今行く。」
「いつものとこから、スウェット持ってこいよ?」
「ふふ、了解。」
…じゃ、俺、これから風呂だから。
ん~まぁ、また明日あたり見に来てもいいよ。
おしまい。
本当に本当の初作品。
文章がなってないし、酷すぎる(苦笑)
ちょっとだけ手直ししたけど、あまり良くならなかった。
まぁ当時そのままということで(←無理矢理)お楽しみ下さい。
如月瑠以
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