お嬢な会長と朴念仁な変人

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    「……………ハッ? あ痛たぁ!?」 俺の顔を見上げながら呆然とする女の頭上に拳を投下した。 「さっきから何なんだ…そのリアクションは?」 毎回、同じリアクションでは飽きがきてしまうだろうが…ボキャブラリーの少ない女だ。 「痛いじゃない!?…ッ…うぐっ…ピンポイントで同じところを…ッ」 殴られた箇所を押さえながらうずくまる女… いや、何かさっきから殴ってはいるが本気で殴っている訳ではないからな? 確かに、世間では男女平等と言い張ってはいるが… 男が一方的に女を殴るというのは、まだ風当たりが厳しい現状なのは確かだ。 俺がしている行為は子どもを叱るときに使うレベルの威力と認識してくれ…じゃないとイメージが…って、俺は何を言い訳しているんだ…。 くそっ…、女と関わるといつも調子が狂うな。 「ちょ、ちょっと! どこ触って…っ」 このままでは埒が明かないので、俺はその場にへたり込んでる女の脇を掴み無理やり立たせて上下に揺する。 「な゛に゛じ で る゛の゛よ゛?」 「…気にするな、小銭を持っているかどうかのチェックだ。」 町で不良にカツアゲされ、『今、持ち合わせが』などと返答すると、『ジャンプしろ』と言われるあれと同じ原理だな。 しかし…揺らす度に、無駄に巨大な…これでもかってくらい…女の母性の象徴、つまり“おっぱい”が揺れる。 しかし…あれだな…。 本当にいつ見ても… 殺意しかわかないよな…? 普通の男性なら喜ぶ場面なのであろうが…奴なら特に喜びそうだな。 俺にとっては忌むべき存在でしかない。  「誰が胸を揺らせと言った? これは挑発行為と捉えていいか?」    
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