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なら世界を救えば良い 1
第1章 いつも通りの日々
「よし!ついに完成したのです!」
狭く、暗い部屋の真ん中、円盤の様な機械の前で、少女がそう喜んでいる。
「これがあれば我が国は・・・!!早速姫様に、いえ!その前にしっかり出来てるか試運転しないと」
ガチャガチャガチャ
うぃぃーん・・・ぷしゅー・・・
少女がスイッチを入れると、円盤の様な機械はガタガタと動き出したが、すぐに止まってしまった。
「原理はあってるはずなのに・・・、なんで動かないんですか!このポンコツッ!」
ガンッガンガンッッ!
頭にきたのか、少女は苛立たしく装置を蹴っている。
ガガガッ!うぃーん!
「きゃっ!なっ何です!?」
蹴られた衝撃によるものかはわからないが、再起動した円盤の様な機械からまばゆい光が溢れてくる。
「・・・動くなら最初から動くのです!まった・・・く?」
装置から溢れた光は徐々に大きくなり止まる気配がなかった。
「んにゃ!どこまでっ!まずっ」
光は部屋をも埋め尽くし・・・
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