なら世界を救えば良い 1

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真奈と空が楽しそうに買い物を進めている、うん、すごく良い。 まるで仲の良い姉妹の様に・・・見えないな(髪の色的に) 買い物も終わり、家に帰っている途中の、突然の出来事だった。 道の真ん中に光の粒子が集まっていた。 大体高さが2メートルくらい、横幅は人1人分くらいか。 ある日「それ」を教えてくれた父、俺はとてつもない衝撃と、言い表せない喜びを感じた。 そう、「それ」とは「魔法」だ。 そして目の前にあるこの光の粒子も魔法に違いないだろう。 「兄さん」 「っ!」 真奈の声で我に返る 周りを見ると、ほとんどの人はこちらを見ておらず気づいていないが、ほんの少しは気づいて不思議がっている人もいるようだ。 「早く何とかしないと!」 空が慌てて言う。 「ああ、わかってるけど・・・」 けど、どうすれば良いんだ。 俺が魔法を見たことあるのは、まだ中学1年生の時に見た父の魔法と、真奈と空と自分のを少ししかない。 元々知ってる魔法の対処方法すら曖昧にしかわかってないのに、こんな見たことすら無い魔法をどうにかするなんて、無理な話だった。 というか、今まで魔法を相手にする時が来るなんて思ってなかった。魔法使いなのにね! それでも何とかしようと言う気持ちで手を伸ばす。伸ばしてしまった。
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