なら世界を救えば良い 1

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「兄さん!触っちゃだめですっ!!」 真奈の叫びが聞こえた時には、俺はもうその光に触れてしまっていた。 言ってしまえば、ありえない。未知の物にまず触れるなんて小学生でもしないだろう。 光に触れた瞬間、ぐんっと光に引っ張られた。 まずい・・・、予想もしていない展開に反応できず、引き込まれる。 「兄さん!!」 が、即座に真奈が俺の腰に抱き着くような形で引っ張ってくれた。 真奈が捕まえてくれたおかげで、俺の右腕のひじ辺りまで引き込まれた所で止まる。 「よし!せーので引っ張ろう!」 真奈の腰を掴んだ空が言う。 「せーのっ!」 掛け声と共にありったけの力で引っ張る、だが 「・・・抜けない!」 抜けない所か、抜けそうな感覚もない。 「引っ張る力は強くないのに、どうして抜けないんだろう?」 空が首を傾げる。 確かに不思議だが、のんびり考えてる暇はない、何故か光は徐々に大きくなってるし、周りの人も気づき始めている。 「抜けないとなると、この光自体をどうにかするしかないんでしょうか」 「じゃあ、みんなでこの光に攻撃すれば良いんじゃないかな?」 真奈の呟きに反応して空が即座に案を出した。
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