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少女は幼稚園の頃から近くにある神社の神主さんと仲が良かった。
神主さんの所に行ってはちょくちょく遊んでもらっていた。
神主さんのいる神社はとても多い階段を登った、ちょっとした山のてっぺん近くにある。
少女は神社までの道の途中にある商店街を突き進んでいった。すると、神主さんの白髪頭の後ろ姿が目に入った。
「神主さん。こんにちは」
少女は神主さんの後ろへ歩み寄り、笑顔であいさつをする。神主さんは振り向いてにニコッと笑った。
「おや?みずきちゃんじゃあないか。どうしたのかな?」
「ええとね。みずきは神社に行って、神主さんに会おうかなと思ってたの」
「おやおや、それはうれしいねぇ」
神主さんはしわくちゃの手で少女、みずきの手を取ると、商店街の駄菓子屋さんに連れて行った。
「そうだねぇ、みずきちゃんが来てくれるなら、お礼にいつものお菓子を買ってあげるよぉ」
神主さんはみずきがうまい棒が好きだと知っていた。みずきは中でもコーンポタージュ味が大好きだった。
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