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みずきは神主さんに五本のうまい棒を買ってもらった。
一本神主さんにあげようとしたが、食べていいよと神主さんはいった。入れ歯である神主さんはこの手のスナック菓子は歯に詰まりやすいので食べることをやめている。
そのまま神主さんと手をつないだまま、みずきは神社までの階段を話しながら登って行った。神主さんはみずきがここに来る度にいろいろな話をし、みずきはその話に夢中であった。
今日もたくさんおもしろい話を聞かせてくれるとみずきはワクワクした。階段の両側に生えている木に見送られながら階段を登り切る。
鳥居をくぐって神社の本堂に入ろうと靴をぬごうとしていたその時、神社の裏にある小道の入り口に、みずきと同じくらいの年の子が仁王立ちで立っていた。
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