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楽しかった時間もすぐに終わり、私は診察室を出た。
お金を払うために待合室で名前を呼ばれるのを待つ。
とその時私は会いたくない人を見つけてしまい、その上目があってしまった。
何でこんなとこにいるの? まさかつけてきた?
私の頭の中で思考がグルグルと回りながら、私は慌てて目を外した。
がもう時はすでに遅し
私の会いたくないやつは私を見つけ、一歩また一歩と近づいてくる。
そして私がどうすることも出来ない間に、とうとうあいつは私の目の前までやって来てしまった。
「御堂か、今日は診察日なのか?」
「はい、そうです。先生はなんでここに?」
そう、私の会いたくない奴とは私の担任の先生だ。
私はこいつが嫌い。
それでも担任と言うこともあり、一応礼儀正しい態度をとっている。
「そうか…俺は生徒の見舞いに来たんだ。神崎命っていう…おまえと同じクラスだ。今病を患って入院している。」
先生は私の顔色を伺うように説明した。
こういったところが嫌いなのだ。
この同情の視線が…
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