喧嘩

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神崎君の話の後、私は腕を震わせていた。 神崎君の話は予想通り彼の命に関すること… でも根本的な所は大きく外れていた。 彼は臆病なだけだった。 何でも彼の病気は手術をすれば50%で助かる病気らしいのだが…彼は残りの50%に恐怖しているらしい。 このままほっとけば、どっちみち死んじゃうのに手術中の死が怖い。 私にしたら「ふざけるな」だ。 せっかく生きる希望があるのにそれに手を差し出そうとしない。 元気に走ることができるのに前を向いて生きようとしない。 普通の人なら慰める所なのかもしれないが私は怒りに震えていた。 「手術受けたらいいじゃん。半分も確率あるんでしょ。」 自然と冷たくなる言葉 神崎君はそれを聞いて怒り出した。 「はぁ!!半分しかないんだよ。半分『も』じゃねえんだよ。幸せそうに生きてる奴が分かったような口を利くな!!」
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