日常

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小学5年生となったある日、定期的に通ってた病院の帰り道に思い切って聞いてみた。 「私は何か病気にかかってるの?」と。 でも、それを聞いたママは笑顔で 「大丈夫だよ」 と答えるだけだった。 と言ってもその表情に曇りがあったのは小学生の私でも分かった。 そこで初めて自分に何かあるのだと知ったのだ。 今まで毎月ように病院に通っていたが、ママがただの検査だよと言ってたのであまり気に止めていなかった。 でも自分に何かあると知った瞬間、それを気にせずにはいられない。 私はそれからというもの毎日、毎日両親に尋ねるようになった。 しかし、両親は渋い顔をするだけで何も答えてくれない。 だが、そんな日も終わりを告げる事となる。粘り続ける事10日目、パパがやっと話してくれる気になったのだ。 ママは精一杯それに反論していたが、パパの「いつかは話さないといけないんだ」という言葉で言葉を詰まらせ、ついには納得した。 やっと話が聞ける。私の心は緊張に包まれていた。 しかし、話を聞き終えた途端、その緊張感は一気に悲しみへと変わることとなった。
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