日常

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私は自分が二十歳までしか生きられないことを知ったのだ。 せいぜいの救いは、死ぬ一週間ほど前まで、少し無理をすれば周りに悟られもなく生活できるということだけだった。 その日を境に私の日常は大きく変わることとなった。 小さなことにも幸せを感じ、また皆が元気にしてるとこを見ると今の自分が少し嫌になる。 と言っても一番辛かったのは当時好きになった男の子の側に将来いられないと分かったことだったが…… それでもまだ幼かった私は決してぐれることはなかった。 小学6年生になってすぐ学校で将来の夢の作文を卒業アルバムに載せることが決まった。 自分の寿命を知る前までは学校の先生と言った、具体的な夢があったが、もうそれは叶わない願い。 私は悩んだ末に近くに住んでいるお姉さんが大学生活が楽しいと言ってたことを思いだし、将来の夢に『大学生』と書いた。 しかし、やはりと言うべきか友達にバカにされた。 「夢がない」と… まぁ、それは当然なことかもしれない。 友達は先生やキャビンアテンダントと言った可愛いらしい夢を書いている。 それに対して私は大学生…… 男子でさえも大学生なんて書いている人はいないにも関わらずだ。
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