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少女の瞳からはボロボロと涙があふれていた。
俺は衝動的に身体を動かし、少女を抱きしめた。
女の子は驚いたようだったが、抵抗はしなかった。
「どうしたの?」
「俺がこうしたかった。」
「それじゃ仕方ないね・・」
抱き合ったまま、座り何時間もそうしていた。
「そろそろ君は村に戻らなくてもいいの?」
少女の問いに俺はこう答えた。
「意味がない。」
「なら、私とずっとそばにいて。」
「あぁ・・・」
会話は短かった。
だが、そうしている意味はあった。
俺は久々に本当の意味で泣けた気がした
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