悪魔の申し子

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「ん・・」 急に目が覚め立ち上がる。 急激な立ちくらみで前がぼやける 「なんだ。。」 うまく動けない。 歩くことすらできない。 俺は本能的にこれを夢だと悟った。 夢なら何かいいことでも起きてくれれば・・・ そんな事を考えながら俺はその場に座り込んだ その時目の中に映像が流れ込んできた。 血の染まった俺の服、目の前に堕ちている血のついた刀 目の前にある肉塊 「あ・・・ぅ・・ぇっ!」 急に吐き気を催し腕を覆う この光景は見たことある。10年前のあの夜の・・・ 呪われた夜の記憶・・・ 「いま・・・・っ!さら・・!」 俺は立ち上がると目の前の映像に手を伸ばす 「今更、出て来て、親みたいな顔するんじゃねぇよ・・!」 ギリリとくいしばった歯から音が鳴る。 「消え失せろよ!」 俺の目の前の映像は砕け、俺を光が包み込んだ。
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