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現在の交通局長が、当時の人事課長、福田だったのである。
少し大きなことを考えすぎたと心の中で笑う斎藤に福田は一言
「長官がお待ちだ。」
何もかもが5年ぶりの斎藤。今度は第一会議室である。
原崇官房長は長官になっていた。
「堅苦しい挨拶は抜きにして早速本題に入る。」
誰からもお帰りの一言が無いのを少し不満に思いつつも、斎藤はゆっくりと黙礼をした。
「お前には今すぐにでも動いてもらいたいがあまり事を急ぎ過ぎるのも良くない。半年間は交通局でゆっくりしてくれ。それから今後は官房長の大田の命に従って動いてくれ。」
「わかりました。」
その一言だけ告げ、斎藤は第一会議室を後にした。
つづく
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