序章

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( ・∀・)「うっせーべwwwwwお前も吸えやwwwww」 ξ゚⊿゚)ξ「いらねー、しっし!」 私がこういった奴らとつるむ様になったのには大した理由はない。 ただ刺激が欲しかっただとか、いい子ぶりたくなかっただけで。 なのに、実は私はこの輪の中に居るのを不快に思っていたりもする。 煙草は嫌いだし、煩い奴も嫌いだ。 馬鹿そうな面には反吐が出る。 喧嘩っ早い奴なんて周りに迷惑がかかるし見ていて楽しくもない。 けれども根暗な連中も嫌いだ。 暗い奴よりかは、幾分こいつらの方がまともに思える。 だから私はここに属している。 属さなければいい、とも思うだろうが、それは気に食わない。 一人は寂しいし、なにより惨めだ。 ……ああ、皆、死ねばいいのに。 キイッ。 (,,゚Д゚)「……あ?」 煙草を銜えた馬鹿っ面の一人が、私達の溜まり場である屋上の扉を見る。 開く音がしたのだ。 続いて、扉が動く軋む音である。 ここは私達がいるから誰も近寄らない所なのに、一体どういった物好きだろうか。
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