611人が本棚に入れています
本棚に追加
/980ページ
(;´ω`)「あとはもう一つの目的を終えるだけ、かお」
木陰から出ると、その刺し貫くような太陽光に容赦なく撃ち抜かれる。
ずし、ずし、と重い革靴を引き摺るように歩く。
殺人鬼であり、超感覚の持ち主であり、機関序列一位の僕でも、暑さには勝てないらしい。
(;´ω`)「おー、見えてきたお」
田んぼなんてものすら無く、辺りは野原のみが広がるこの超辺境の地。
小山の上に、其処は有るのだ。
僕の第二の目的の場所である、とある小屋が。
(;´ω`)「おいすー」
どがん、と扉を吹き飛ばす。
やばい、力の加減を間違えた。
まあいいか、これは仕方がないことなのだ。
所謂事故だ。
しかも故意ではない。
なので無実である。
そう僕は無実だ。
などとぶつぶつと言っていると、僕の顔の横を何かが――金槌のようだ――とんでもない速度で通り抜ける。
後ろの壁にそれはぶつかり――いやめり込み?――木造の家にめきりという音が響いた。
最初のコメントを投稿しよう!