六・其の二

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(=゚ω゚)ノ「おらよ、茶だ」 奥の方から二つ分の湯飲みを持ってくると、一つは僕に、もう一つは自分の手元に置く。 (;^ω^)「あづっ!おま、これ……」 せめて冷やした茶でも出せよ、と言おうと思ったが、流石に厚かましいのでやめておいた。 何で老人ってやつはどんな季節だろうとあっつい緑茶を好むのだろう。 (=゚ω゚)ノ「平助よぉ。おめー、いくつになったっけか」 ( ^ω^)「お?あー、十七だお」 久方ぶりに――三年ぶりだろうか?――会った故か、世間話には花が咲いた。 お互いの近状を報告しあい、やれ今の経済は、やれ今の日本はなんて老人らしいことを伊予さんは繰り返す。 そんな中、伊予さんは茶を啜ると僕にそう聞いてきた。 実際、僕の実年齢は不明である。 戸籍がないので生年月日なんてものすら分からない。 あやふやではあるが、大体十七なはずだ。 (=゚ω゚)ノ「はえーもんだ。あんなにちっちゃかったお前が、今やこんな大きくなっちまってな」 鶴子も見たら驚くな、と伊予さんは言って笑う。 (=゚ω゚)ノ「……なあ、平助」 後何人殺すんだ? そう、伊予さんは僕に問いかけた。
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